自宅英会話講師と大手英会話講師どちらがいい?両方経験した講師がお伝えするメリット・デメリット

自宅英会話教室を開いて10年以上が経ちます。実際自宅で教室を開くってどうなの?大変じゃない?どこか会社に所属して講師をしていた方が楽かも、と自宅で教室を開くのに悩まれる方も多いかと思います。

そこで実際に会社に所属して英会話講師も経験し、後に自宅英会話教室を開講した経験してそれぞれのメリット、デメリットをご紹介します。

迷われている方の少しでも参考になれば幸いです。

大手英会話講師として

筆者は最初、子供対象の英会話を運営する会社に就職しました。そこに就職するまでに、実際のレッスンプランを立てて何度も発表があり、合格するまでに審査が沢山ありました。おかげで無事合格し、いよいよ新しい学校に配属されました。

これで子供達に英語を教えられる~~。

そんな気持ちで配属先に行ったのです。でも、現実は大変でした。もちろんいいところもいっぱいありましたよ。そこでよかったポイントとつらかったポイントをご紹介します。

良かったポイント① レッスンプランの作り方が分かった

日本語ネイティブだから「日本語教えて」と言われても、困りませんか?何をどうしたらいいのか・・・。でもこうしてカリキュラムや教材がしっかりしているところは、それに沿ったレッスンプランもあるので、時間配分やレッスンの仕方のノウハウが得れたのはよかったと思っています。

良かったポイント② 決まったカリキュラムに沿ってやればOK

日々のレッスンプランをや年間カリキュラムを考える必要がなく、すでにあるプラにそってレッスンを展開していけばいいので、ティーチングについて右も左も分からなかった私(初心者)にとってはよかったです。年齢別にレベルやレッスンのアプローチの仕方が違うのでそういった点はすごく勉強になりました。

ワンっち
ワンっち

当時の自分はまだ若く子供の触れ合う機会もなく飛び込んだので、どの年齢の子が何に興味があるのかとか、難しい点などとても勉強になりました。

良かったポイント③ 安定した給料とボーナス

大手英会話教室で働くことで安定した収入とボーナスがあったのは大きかったですね。会社が運営してくれていることで月々の給料は歩合制とかなく安定していましたし、ボーナスもちゃんと出ました

ペロリン
ペロリン

自営との一番の違いはココだよね

つらかったポイント① 営業があった

合格して揚々と配属先に向かったのですが、ティーチング以外に営業もあったのです。レッスンのない時間には自転車を借りてチラシ配り、要はポスティングをせっせとしました。

正直聞いてない・・・と思いました。

そして、すでにいる生徒さん達にさらなるワークブックやCD、プラスレッスンの案内をしないといけなくてつらかった記憶があります。

ペロリン
ペロリン

ただでさえ月額それなりの値段なのに、2歳児にどうやってセミナー(プラス〇万円)をおすすめできるのか・・・。

もともと営業肌なタイプではないので、ノルマはないですがマネージャーからはもっともっとと言われ続けてきました。

つらかったポイント② カリキュラムと実際の生徒さんとの実力の差

カリキュラムがしっかりしているのはいいのですが、レッスンプランも理想のレッスンプランでその通りには到底進みませんでした。その会社は対象年齢0歳からの英会話教室で、4年生のレッスンプランを見ると10年やっている前提のようなレッスンプランだったからです

小学生になってから入会する子もいれば、学校で英語が始まる直前の4年生からは入会する子もいるわけで、その子たちにはかなり難しい内容となっていました。

会社が指定するカリキュラムに沿ってレッスンを進めていかないといけなかったので、自分が「こうしたい」というものがあっても取り入れることができなかったのがもどかしかったです。

つらかったポイント③ 全国にある教室競争

全国にある教室だったため、各教室の競争が大変でした。先ほどお伝えした営業の話につながるのですが、セミナーや教材以外の自主教材などの販売売上を各教室ごとで争っていたので、マネージャーは常にピリピリモード。私はなかなか売り上げには貢献できなかったのでマネージャーに話しかける時いつもびくびくしていました。

大手英会話教室はこういった面では大変だなと感じました。

自宅英会話講師として

自宅英会話教室を始めたのは、大手英会話教室を退社したすぐではなく、しばらくはOLとして働いていました。自宅で教室を始めたきっかけは結婚をして、ゆくゆくは子供を持つ予定で在宅で仕事をしたいなと考えはじめたところ、自分には「英語」がある!と思いお小遣い稼ぎ程度でいいのでやってみようと始めました。

良かったポイント① クラスのレベルに合わせてレッスンができる

ありがたいことに以前働いていたところである程度のノウハウは得れたので、レッスンプランを立てることに抵抗はありませんでした。そしてよかった点はクラスのレベルに合わせてレッスンができることです。大手英会話教室はがっちがちのカリキュラムとレッスンプランで、できてもできなくても1年を通してそのカリキュラムをこなさないといけなかったのですが、クラスの人数、レベルに合わせてアクティビティーや難易度を変えられるのがよかったです。

ワンっち
ワンっち

生徒さんの学習歴やレベルに合わせてあげられるのがよかった

良かったポイント② 副業ができる/自由時間がある

子供対象の教室なので、レッスン時間は保育園や学校が終わってからの夕方からになります。そのため、午前中から夕方までは自由時間。主婦の私はそれまでに銀行も行けるし、家事もこなせるので貴重な時間になってます。ティーチングは体力もいるので、私はその時間のパートにでることは考えなかったですが、時短でのパートも可能ですね。

私は内職をしたりとゆるく副業をしています。またこのように情報発信も午前中に書き溜めたりしています。

良かったポイント③ 自分の都合に合わせてレッスン日が設定できる

大手英会話教室で働いていた時は毎日ぎっしりレッスンが組まれていて、10分の空き時間も親御さんたちへのフォローなどで休む間もなく一日が過ぎていきましたが、自分で教室を開く時は時間調整は自分次第でできるのがいいですね!そして私は年間スケジュールを組んでいるのですが、子供の学校予定を見てうまい具合にスケジューリングできるのでプライベートもしっかり確保できて気持ちが楽になりました。

つらかったポイント① レッスンプランをすべて考える必要がある

教材選びも、レッスンプランもすべて自分にかかってくるので年度替わりは毎回教材選びに悩まされました。私の住んでいるところは田舎なのであまりに高い教材では生徒が来ないかなっと思い年間教材費としてなるべく安くいい教材選びをする必要がありました。正直上手くいなかないなという教材もあり、数年は試行錯誤を繰り返していましたが、10年たった今いい教材に出会えてそれを使っています。

つらかったポイント② 教室運営も全部自分

レッスンプランはもちろんのこと、教室運営も全部自分なので連絡事項やお知らせのお手紙や宿題についてなんど全部自分でやっていく必要があります。赤字になるにも黒字になるにもすべて自分次第になってきます。最初は生徒数も少なかったので本当にお小遣い程度でした。

つらかったポイント③ 体調不良で休んだ後の対応が大変

年間スケジュールでどの曜日も回数は共通にしているのですが、自分が体調を崩した時に代わりにレッスンをお願いする同僚がきないことです。どこかで無理やり振替レッスンを設定したり、返金作業したりしています。自営は体資本だということが身に沁みますね。

それぞれの講師を経験して

それぞれの講師の経験を得て思うことはどちらもメリット、デメリットがあるということです。大きくはこんな感じで分けることができます。

大手英会話教室の講師向け
  • 安定した収入が欲しい人
  • しっかりしたカリキュラムが準備されているとやりやすい人
自宅英会話教室の講師向け
  • 自分時間とうまく営業時間としっかり切り分けたい人
  • 自由にプランを立てて思い通りにレッスンをしたい人

まとめ

英会話講師として新しく始めたい方に、大手英会話教室に所属するメリット、デメリット、自宅英会話教室を開いて講師をするメリット、デメリットについてお伝えしました。自分にあった方で楽しく講師ができたらいいですね。